高卒でも稼げる仕事4選と給料のいい仕事の条件、採用されやすい業界7選
「高卒だから給料のいい仕事や会社に就職できない」「稼ぐことなんてできない」と諦めていませんか?たしかに、高卒よりも大卒の方が社会的に優遇されていることは明確な事実です。しかし、実際に社会に出てからお金を稼げるかどうかは「学歴」よりも「本人の努力次第」。高卒でも稼げる仕事はあるんです!そこで、今回はきちんと努力すれば大卒にも負けない高卒でも稼げる給料のいい仕事について解説します。
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高卒の「初任給」と「平均年収」
高卒者の初任給は低い
【学歴・男女別】初任給平均額
<男性>
大卒・・・約21万円
高卒・・・約16.6万円
<女性>
大卒・・・約20.2万円
高卒・・・約16.2万円
参考元・・・平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によれば、平均初任給は高卒男性で約16万6000円、高卒女性で約16万2000円とされています。
平成26年からの推移を見ていくと、年々男女共に初任給の金額は増加の傾向にあります。
ただし同データによる大卒者の平均初任給の額は男性で約21万円、女性で約20万2000円となっており、高卒者と大卒者の間には確かに学歴による給与の差があることは否めません。
しかし、高卒でも頑張り次第で稼げる仕事に就くことで給与を上げていくことができます。高卒者でも大卒者平均より稼ぐことは十分可能なのです。
高卒者だからと言って悲観的になる必要はありません。より給料のいい仕事に就職、転職をして年収を少しでもUPしたい場合は、いち早く稼げる仕事に職に就いてコツコツと働くことをおすすめします。
高卒者の平均年収と保険料・税金
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」によれば、高卒の平均年収は約300万円です。
ただ、上記に提示したものは額面上の給与であり、実際には保険料や税金が引かれ、手取りの給料を手にすることができます。実際に引かれるものには以下のようなものがあります。
・健康保険料・・・約21万円(年間)
・雇用年金保険料・・・約39万円(年間)
・厚生保険料・・・約1万7千円(年間)
・所得税・・・約15万円(年間)
・住民税・・・約25万円(年間)
なお、上記でお伝えした給与の平均値は全年齢層を合算したものであり、30代前半の平均給与と数値が近いです。
また年齢を重ねるごとに基本的に給与は上がっていき、特に収入が多いとされているのが50代前半です。
したがって10代~20代、60歳以降は収入が少ない傾向にあるため、特に高齢になった時に年収を得にくい状態になった場合のことも考えて働くということをおすすめします。
以下に年齢・性別平均年収を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
20~24歳 | 203.4万円 | 186.4万円 |
25~29歳 | 233.4万円 | 198.3万円 |
30~34歳 | 258.8万円 | 204.5万円 |
35~39歳 | 284.9万円 | 211.2万円 |
40~44歳 | 309.5万円 | 221.0万円 |
45~49歳 | 333.8万円 | 230.1万円 |
50~54歳 | 348.1万円 | 231.3万円 |
55~59歳 | 349.1万円 | 228.4万円 |
60~64歳 | 259.7万円 | 200.4万円 |
上記の表を見る限り、50代後半までは年齢が上がっていくにつれて年収も順調にUPしていっていることがわかります。しかし、これは勤続年数がある程度あることが前提です。
たとえばそれまで就職していなかった高卒者の方が27歳で初めて就職した場合、通常、最初は新卒者と同じくらいの給与からスタートすることになります。
自分と同年齢の人の給与をもらうには、コツコツ働いて数年をかけて昇給していくしかありません。そのため、就職する年齢が遅くなればなるほど、同年代との賃金格差が生まれてしまうのです。
就職して安定的な賃金を稼ぐには、20代で体力があり、吸収力や柔軟性に優れているタイミングがチャンスです。30代を越えると経験者のライバルに採用枠を奪われやすくなるため、内定率は一気に下がります。
また、実力主義の文化が強い職場に就職・転職をすることによって、学歴や経験に関わらず、いかにその仕事の知識をつけるか、いかに周りよりも積極的に働くかで稼げる賃金も大幅に変わります。
高収入の条件とは?
学歴に関わらず、「とにかく稼げる仕事をしたい」「給料のいい仕事に就職・転職をしたい」という方はたくさんいらっしゃることと思います。
ただほとんどの方が「高卒でも稼げる仕事なんてあるんだろうか」と疑問に感じているのではないでしょうか?
ところで現代社会には給料のいい仕事や企業が存在していますが、一方で給料が低い仕事やあまり高く設定されていない企業もありますよね。これはなぜなのでしょうか?
稼げる仕事を自分で判断できるようにするためにも、ぜひここで「高収入を稼げる理由」を知っておきましょう。
高収入の仕事の特徴は「3K」と「代わりがいないこと」
高収入の仕事には共通する特徴が存在します。「3K」に当てはまっていること、そして「代わりがいない」ことです。
(1)3K
└キツイ仕事
└危険な仕事
└汚い仕事
(2)他の人が代わりにできない仕事
上記の最初の3つの要素「キツイ仕事」「危険な仕事」「汚い仕事」は3Kと呼ばれ、昔から人がやりたがらない仕事の特徴として挙げられている有名なものです。
ほとんどの人がやりたがらない仕事ということは仕事の需要があるにも関わらず供給がないわけで、つまりは人材不足に陥っています。
こで雇用主サイドは人材の確保を行うために給与の賃金を上げ、結果高い年収を与えられるのです。
また、最後の項目「他の人が代わりにできない仕事」とは自分が辞めた後に他の人ではフォローができない、しにくいなどの、自分にしかできない仕事を指します。
例えば営業職の場合なら、周りの人の2、3倍の量の営業周りをひたすら続け目を見張るほどの契約を取ってくるようなスーパールーキーであれば、他の人はなかなか真似しにくいですよね。
つまり、高い給料が発生する仕事とは「人がやりたがらない、または他の人にはできない仕事」ということになります。したがって学歴に関係なく、頑張り次第で高卒でも稼げる仕事はあるのです。
高収入を稼ぐ方法
さて、上記で高収入を得られる仕事ではなぜ高い給与が得られるのかを確認していきましたが、ここから高収入を得るための選択肢が発生してきます。
高収入を稼ぐにはこの2択
高い年収を得ようとする場合、「キツイ(リスクの高い)仕事を選ぶ」か「自分の実力をUPさせる」かの2択ということになります。
やはり給料のいい仕事を探して楽をして高収入を得る、などという考えはこの現代社会では通用しないと考えておきましょう。
そのような仕事を見つけることのできる人はまずいないでしょうし、あっても大変なリスクが伴います。
例えば小学生の将来の夢ランキングで上位を占めているYouTuberなどは一見楽な仕事に見えるかもしれませんが、発信するコンテンツを生み出すことや動画の編集に消費する体力や精神力は計り知れないようです。
ライバルも無数に存在し、出し抜きにくい仕事です。
他にもお笑い芸人や俳優・女優など芸能界で働くことも給料のいい仕事かつ楽に見えるかもしれませんが、売れるまでの下積み時代ではとんでもない極貧を強いられることも少なくなく、生活はしにくいです。
特に男性のみ、女性のみなどの性別の制約がない業界であることはメリットですが、売れる保証がない中でのそんな生活は精神的にも非常に辛いものがあるでしょう。
こういった仕事と並んで、給料のいい仕事として例えばとび職系(ガテン系)などもケガをしてしまうリスクと戦う必要があるため、人がなかなかやりたがらない危険な仕事に該当します。
ところで高い年収を狙える営業職などでは上記にも例を挙げた通り、他の人には代わりができない、しにくいような仕事を目指すことができます。
それ相応の努力は必要ですが営業職は未経験の高卒者でも募集されている求人が多く、その分給与に反映されると考えればモチベーションにも繋がるでしょう。
他にもIT業界のエンジニアなどでも高収入を狙うことができます。これも人材不足などが原因で未経験の高卒者を募集しているため、努力次第で這い上がることが可能です。
確実に高収入をGETする2つのコツ
さて、ここまで読んでいて「言ってることはわかるけどなんだかもやもやしていてよく分からない」という方もいらっしゃるかもしれません。
給料のいい仕事に就いて確実に高収入を狙うにはどうすればよいのでしょうか?
(1)最低の基本給が保証されている企業へ就職する
(2)就職後、実力UPを目指す
この2つのポイントが、高卒者がたとえ未経験の仕事であっても高収入を得ることができるであろう確実な方法です。最初から収入が高い仕事というものは基本的に見つけることが難しいです。
前職でよっぽどのスキルを積んでいたなどの客観的に判断できる功績があれば話は別ですが、新しい職場は基本的に自分のことを知りません。最初は高い年収を得にくいのです。
だからこそ、新しい職場に勤めることができるようになった場合には無理をしすぎない範囲で努力を重ね、自分の実力を、スキルをUPしていけるように頑張ることをおすすめします。
高卒でも稼げる仕事に就けるのだと自分を激励しましょう。ここからは高卒未経験でも稼げる仕事4選をご紹介いたしますので、ぜひ仕事選びの参考にしてください。
高卒でも稼げる仕事4選
ここからは高卒でも稼げる仕事4選をご紹介いたします。未経験からでもチャレンジできるものをピックアップしていますので、ぜひ仕事選びにお役立てください。
営業職~コミュニケーション能力が重要~
まず、紹介するのが「営業職」です。多くの会社では自社のサービスや商品を売り出していくために営業職を雇っています。
扱う商品の分野や業種は非常に多種多様で、日常生活で使うような小物の営業から車や家などの高額商品までさまざまです。
これらの商品やサービスをエンドユーザーに直接販売したり、企業相手に販売したりする場合もある仕事です。
学歴不問の求人が多く、未経験から募集しているしていることも多いためやる気があれば歓迎されるでしょう。現在では福利厚生などの手当が充実した企業・求人も多く見られます。
なお、基本的に人を相手にする仕事であるため「コミュニケーション能力」は必須となります。「人と話すのが好き」という人に向いている職種と言えるでしょう。
営業職はどの企業にとっても要の存在であり、営業職が契約を上げることによって会社全体の仕事が回っています。
契約を上げれば上げるほど会社内での評価は高まり、それに応じて給料や年収もあがっていく場合がほとんどです。
特に、完全歩合制で給料をもらえる会社であれば、自分の努力次第で初年度から大卒を上回る給料をもらうこともできます。
もちろんそれ相応に仕事は激務になる傾向がありますが、「やればやるだけ給料がもらえ年収がUPしていく」ことにやりがいを感じることができれば高給取りになることも十分可能です。
現場作業系~体力で稼げる~
工事現場や左官工など現場仕事を主にする職種も高給取りが多い職種です。
「難しいことは分からないけど、体力には自信がある」という人にピッタリの仕事になります。未経験者歓迎や学歴不問の求人が多くあります。
ただし現場での仕事は会社での仕事に比べて危険を多く伴います。工事現場であれば重機の扱いや高所からの転落など、命に関わるような事故につながる場合もあるのです。
さらに、夏の猛暑や冬の寒さのでも外で仕事をするため体力がなければ続けることが難しい仕事になります。
もちろんその分だけ月給は良く、大手の企業であれば高卒であっても大卒と大差ない給料で雇ってくれる企業もあります。
「スーツを着るよりも現場で汗をかく方がいい」という人はぜひ検討してみましょう。
工場作業員~資格取得・技術で稼げる~
掘削・発破工や金属・建築塗装工など特殊な資格を取得することで就労、勤務することができて高給取りになれる仕事です。
工業高校であれば在学中に資格を取れる仕事もあるので、積極的に資格取得を目指すことで就職先に困ることは少なくなるでしょう。
ひとつの資格だけでなく、勤続していくなかで複数の資格を取得すれば給料アップも望めます。
さらに、大きく収入を伸ばすのであれば経験を積んだあとで独立や自分の会社を作ることも視野に入れておきましょう。
独立すれば給料は青天井です。そのためにも、給料のいい仕事に就職、転職をしたい人はまず現場でも経験をしっかりと積むことが大切です。
~エンジニア~IT業界で稼げる
「え!?エンジニアなんて難しそうで入社すらできんないんじゃ…」と感じられた人も多くいらっしゃるかもしれませんが、実はIT業界は現在、各企業・各業種において圧倒的な人材不足に陥っています。
そのため、IT業界では積極的に未経験者を採用・入社させていることが多く、月給や賞与、福利厚生や手当ての充実を希望している人には狙い目の仕事です。
IT業界と一口に言っても様々な業種が存在しますが、未経験から始められるのは主にエンジニアになります。そしてエンジニアの中にも様々なポジションが存在します。
・フロントエンドエンジニア:Webサイトのビジュアル(見た目・表面)の実装を行うエンジニア
・サーバーサイドエンジニア:いわゆるコードを書くエンジニア
・インフラエンジニア:Webアプリの動作の整備を行うエンジニア。※コードはあまり書かない系
・テストエンジニア:作成したアプリの稼動確認を行うエンジニア※コードはあまり書かない系
・・・etc
さて、IT業界の企業へ未経験で入社したい場合に注意しておくべきポイントは、完全な未経験者はいわゆるコードを書くエンジニアとしては採用されにくいという点です。
未経験でいきなりコードを書くような仕事を行うことはかなり難しく、未経験でも採用するということは未経験でもできる仕事を任されることと同義であるということになります。
IT業界ではそれが普通のこととなりますので、転職活動を行う際には事前に知識を十分につけておくことが大切です。
なお、未経験からエンジニアを目指す場合には30歳を越えると難しくなります。
特にIT業界は実力主義かつ体力を要する業界であるため、年齢を重ねると即戦力であることを求められるようになります。
IT系で給料のいい仕事に就職、転職をしたい、未経験でプログラマーを目指したいという場合には、ぜひ20代のうちに検討してみてください。
また、未経験でエンジニアに転職を目指す場合に必ず必要なのは自分でアプリを製作したことの経験です。
これは自分のやる気やこれからのポテンシャルを企業に知ってもらうために重要となります。付け焼刃でとりくんだような作品でなければ、基本的にスキルを計るものではないため積極的に提示しましょう。
ちなみに、下記の記事では高卒に人気の就職先10選をまとめています。仕事選びにお悩みの方はぜひこちらも参考にしてください。
楽楽転職は大手企業を中心に、未経験でも活躍できる安定ホワイト企業をご紹介する未経験人材に特化した転職サポートサービスです。求人件数は16,000件以上!
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高卒が採用されやすい業界7選
次に、高卒が採用されやすい業界をご紹介いたします。
高卒でも採用されやすい業界には「サービス業界」「IT業界」「介護・福祉業界」「保険業界」「建設業界」「運送・旅客業界」「公務員」が挙げられます。
これらには”実力重視””人材不足”などの特徴があります。それぞれの業界の仕事や職種についてお伝えします。
サービス業界
サービス業界は、全体として高いコミュニケーション能力が求められる業界ですが、高卒でも稼げる仕事として代表的です。
しかしその反面、学歴はあまり重視されないことが多くなります。そのため、人と接することが好きで細かい気配りが得意な人なら就職後にしっかり活躍できるでしょう。
サービス業界であれば未経験からでも働きやすく、フリーターとしての接客経験があればそれを活かして働くことも可能です。
サービス業界は日常生活に直結する物事を扱っている企業が多いため、自分の興味に合わせて仕事を見つけることができ選びやすいという点もポイントです。
たとえば、普段から気に入っている商品を販売する仕事に就けば、その商品の魅力を自分の言葉で多くの人に伝えることができます。
そうなれば、仕事に対して大きなやりがいを感じられ、高い年収を稼ぐために努める頑張ることもできるでしょう。サービス業界には、アパレルや飲食をはじめとするさまざまな分野があります。
商品を販売したり料理を提供したりする仕事以外にも、お客さんの体に直接触れて美容に関する技術を提供する職業もあります。
どの職場で働くとしても、商品やサービスをお客さんに提供することに加え、お客さんのさまざまなニーズに合わせた対応が必要です。
サービス業界で働くならお客さんと直接接する機会が多いため、責任感をもって誠実な対応ができる人が向いているでしょう。
<必要なスキル・能力>
・コミュニケーション能力
・体力
・気配りの能力
<向いている人材>
・人と関わることが好き
・人見知りをしない
・いつでも明るく振舞うことができる
・どんなときでも穏やかさを保つことができる
・対人に関するストレスに強い
・責任感がある
・誠実である
<向いていない人材>
・緊張しやすい
・人見知り
・人と話すことが苦手
・気が短い
・気配りが苦手
・プライドが高い
・ストレスに極端に弱い
・気が弱い
・融通が利かない
IT業界
IT業界は、高い年収を稼ぐことができるにも関わらず未経験者を積極的に採用しており高卒でも稼げる仕事としてわかりやすい例です。
なぜなら、IT業界は技術の発展が目まぐるしく、人材の確保が課題となっているからです。学歴よりも適性が重視される傾向があるため、高卒でも採用されやすくなっています。
未経験者を採用している企業は入社後の社員の育成にも力を入れているため、働きながら専門的なスキルを身につけることも可能です。
入社後の評価も実力によって決まることが多く、しっかり勉強してスキルを身につければ十分活躍できるチャンスがあります。
IT業界の中には、自社の技術を用いて別の事業を展開している企業も多いです。そうでなくともITの技術は、人々の生活に密着して欠かせない存在となっています。
そのため、IT業界で働いてスキルを身につければ、社会貢献度の高い仕事に取り組むことが可能です。
ITの技術は今後もさらに発展していくと予想できるため、さらなる成長や盛り上がりを期待できるでしょう。
<必要なスキル・能力>
・コミュニケーション能力
・体力
・忍耐力
・正確さ
<向いている人材>
・パソコンが好き
・人とたくさん話さずにいたい
・集中力がある
・調べることが得意
<向いていない人材>
・パソコン業務が苦手
・(妥協ができない)完璧主義
・全体を見通して作業ができない
介護・福祉業界
介護・福祉業界で働くには、専門知識が必要なイメージがあるかもしれません。
しかし、実際は未経験から働き始め、実務経験を積みながら資格取得を目指すパターンが多いのです。
加えて、介護や福祉のニーズは今後ますます高まっていくと予想できるため、介護・福祉業界では人材確保が大きな課題となっています。
このような背景から未経験者がさらに採用されやすくなっており、介護・福祉業界は高卒で特別なスキルがない人でも働きやすい業界で、高卒でも稼げる仕事であるといえるでしょう。
また、介護・福祉業界では賃金や待遇改善も進められています。よって、実務経験を積んで資格を取得すれば、長く安定的に働きやすくなる可能性が高いといえます。
ニーズの高まりにより他の業界からの新規参入も目立っているため、知識やスキルを身につけておけば将来高い年収を稼ぐこともでき、より条件のよい企業を選んで転職することもできるでしょう。
介護・福祉業界は今後の発展がおおいに期待できる業界です。
<必要なスキル・能力>
・責任感
・コミュニケーション能力
・細やかさ
・体力
<向いている人材>
・お年寄りなどと関わることが好き
・他人の少しの変化にも気づくことができる
・責任感が強い
・危機意識が強い
<向いていない人材>
・せっかち
・潔癖症
・体力がない
・相手の立場に立って考えることが苦手
保険業界
高卒者でも就職・転職のしやすい業界として保険業界が挙げられます。
生命保険会社や損害保険の会社の中には営業経験がまったくなくても採用してくれる企業が多く見られます。
保険業界で働くには「生命保険募集人」や「損害保険募集人」といった資格が必要となりますが、基本的に資格は入社後取得することが多いため事前に勉強する必要もありません。
さて、保険業界はある程度イメージがつきやすいかとも思いますが、基本的には営業の業務が主体になります。
営業成績がいいほど収入は高くなります。高卒という学歴でも年収2300万円以上を稼いでいる方もいらっしゃるようです。
学歴関係なく能力次第で稼ぐことのできる業種であるため夢はありますが、その分ノルマのある企業が多いため決してラクな仕事ではないでしょう。
中でもエネルギーに溢れている方や下克上精神の強い方に向いている仕事ではないかと考えられます。
<必要なスキル・能力>
・コミュニケーション能力
・責任感
・行動力
・スケジュール管理能力
<向いている人材>
・細かい人
・まめな人
・プレッシャーに強い人
・高収入を得ることにやりがいを感じる人
<向いていない人材>
・コミュニケーションが苦手
・プレッシャーに弱い
・緊張しやすい
・能動的にアプローチすることが苦手
・口下手
建設業界
超高齢化社会を迎えた日本では、建設業界においても人材不足の問題が起きています。
従事する労働者の高齢化も進んでおり、特に現場職で体力が求められるため、若くて元気な人材に対するニーズが高くなっているのです。
現場職では技術が求められますが、未経験でも現場で働きながらスキルを身につけることができます。
基本的に学歴よりも実力が重視されるので、高い技術を身につけていけば評価や年収がどんどんアップしていくのも魅力的です。
もちろん、現場職は体を酷使するため危険が伴うのも事実です。しかし、その分しっかりとした収入を得られるため、高卒でも稼げる仕事に該当するでしょう。
建設業界で働けば、政府の施策や復興事業など規模の大きな仕事に関わる機会も多くあります。
特にものづくりが好きな人であれば、大規模な建物が完成したときには大きなやりがいを感じることができるでしょう。
建物や土木のインフラに対する需要は継続的にあるため、一度しっかりと技術を身につけてしまえば将来にわたって活躍できる可能性が高くなります。
<必要なスキル・能力>
・精神力
・体力
・コミュニケーション能力
<向いている人材>
・プレッシャーに強い
・人と接することが好き
・細やかな危機管理ができる
・集中力がある
<向いていない人材>
・注意不足
・人と接することが苦手
・緊張しやすい
・ストレスに極端に弱い
運送・旅客業界
運送・旅客業界は自分のペースで働きやすい仕事であり、高卒でも稼げる仕事のひとつです。
運送・旅客業界で働く場合、ドライバーになることが多く、シフト制によってスケジュールが決まります。
よって、平日が休みになることもあり、役所や病院に行く用事があっても会社を休まずに日程調整ができます。
また、シフトを多めに入れることで収入を増やせる可能性もあるでしょう。そして福利厚生や手当が充実している企業を選べば、より働きやすい環境を手に入れることも可能です。
ドライバーの仕事といっても、実際に運転する車両はタクシーやバスに加えてトラックなどさまざまです。業務で車を運転する場合、普通運転免許のほかにも業種に合った免許が必要になります。
業務に必要な免許を取得するには、普通運転免許を取得してからの年数や年齢にも条件があるので注意が必要です。
運送・旅客業界で働きたいと考えているなら、早めに普通運転免許を取得して準備しておいたほうがよいでしょう。
<必要なスキル・能力>
・臨機応変さ
・コミュニケーション能力
・責任感
・体力
<向いている人材>
・運転が好き
・体力に自信がある
・収入を多く得たい
<向いていない人材>
・運転が苦痛
・運転が苦手
・体力に自信がない
・体調を崩しやすい
公務員
高卒者が採用されやすい業界としては、公務員もあげられます。公務員になるには公務員試験を受験する必要があり、「初級地方公務員」の試験は高卒以上が対象です。
ただし、自治体の中には、独自の試験を実施していて一般企業のようにエントリーシートを提出させるところもあります。
いずれにせよ公務員になるための試験は一般企業の選考とは異なるので、特別な対策が必要です。
公務員試験では筆記試験が実施されることから、しっかり勉強して点数をとれば2次試験の面接に進むことができます。書類だけで判断されることがないので、大卒者とも勝負しやすいでしょう。
また公務員は事務職の募集が多いですが、専門知識を必要とする専門職の募集も多少あります。他にも公務員としては警察官や消防官、自衛官という選択肢もあります。
公務員の仕事に就けば、たくさんの人の生活を支えるやりがいの大きな仕事に携わることができるでしょう。
<必要なスキル・能力>
・規則への従順さ
・判断力
・コミュニケーション能力
<向いている人材>
・社会貢献への志が強い
・残業を避けたい
・記憶力が良い
・説明が得意
・細かい性格
・言われたことをそのままこなすことが好き
・仕事=お金をもらうひとつの手段として割り切っている
・新たなものを生み出すよりも既存の方式に従うのが好き
・文章を書くことが得意
・資料をまとめることが得意
<向いていない人材>
・おおざっぱな性格
・クリエイティブなことが好き
・毎日に大きな変化を求める
・人をサポートすることが苦手
・記憶力に自信がない
・実力主義の世界で生きていきたい
ここまでお読みくださった方の中には、「イマイチしっくりくる仕事がない」「本当にこのまま就職すべきなのか不安になってきた」という方もいらっしゃるかもしれません。
冒頭でもお伝えしたように、高卒者の収入は大卒以上の学歴の方と比較すると少ない傾向にあります。少なくとも収入面では高卒者の方が不利であるということになります。
特に今、進学や浪人の道を選ぶか、それとも就職するかで迷っている方は、自分にとって「高卒」と「大卒以上」のどちらにメリットが多くあるのかを知っておくと、より後悔の少ない選択ができるのではないでしょうか?
下記の記事では、高卒として就職することのメリットやデメリットをまとめてご紹介しておりますので、高卒としての就職に不安がある方はぜひこちらもチェックしてみてください。
高卒が就職・転職に不利とされる理由
高卒者でも大卒者以上の収入を得て成功している人はたくさんいるにも関わらず、なぜ高卒者は就職や転職がしにくい、不利であるといわれるのでしょうか。
企業による「学歴フィルター」
まず考えられる理由としては、いまだに大卒以上の学歴を持つ人を優先的に採用しようとする企業が存在する点が挙げられます。
特に大手企業などはその傾向が強いとされています。
これは何も高卒者を蔑視しているなどではなく、大手企業などではより専門的な知識を扱うことも多く、周りの社員も専門分野やスピーディーなやり取りに長けている人が多いため、より基礎的な学習を終えている大卒者の方が業務内容を吸収しやすく時間や賃金を無駄にしにくいと考えるからなのです。
したがって高卒者はそういった企業には就職や転職をすることが難しいことが多く仕事を見つけることが難しいため、就職や転職がしにくい、不利であるなどと言われることがあります。
しかし、高卒でも稼げる仕事は十分にあるのです。
日本国内において、今や高校を卒業することが半ば当たり前ともなってきています。それに伴い大学への進学率も増加傾向にあります。
そこで家庭的・金銭的な事情を除いて、将来の夢や目標のために専門学校へ進んだりその他の活動へつなげていない限りは、「なぜ大学へ進まなかったのか」を企業側は疑問に思います。
悔しいことに、こういった高卒者に対して企業側は以下のような懸念を抱くことが考えられます。
「やりたいことややるべきことを見つけることができなかったのではないか」
「何に対してもやる気が少ないのではないか」
「学ぶことが嫌いなのではないか」
「将来の目標などビジョンに乏しいのではないか」
したがってプラスアルファーで大学を卒業している人の方が学習意欲が高いと考えられるケースもあるのです。これもまた高卒者が大卒者よりも就職や転職に不利であるといわれることに繋がっています。
しかし、逆から考えれば実際にはやる気さえ企業側に通じれば高卒でも稼げる仕事に就職・転職することが可能であるということなのです。ぜひ、企業に学歴からくるイメージを覆すほどの自分のやる気をアピールしましょう。
仕事を選び過ぎているから
上記をお読みいただいても分かるように、現時点では同じ能力を持った高卒者と大卒者が同じ企業へ応募をした場合、高卒はライバルを出し抜きにくいことや、大卒者が優遇されてしまうことは否めません。
からこそ、大卒者が多く応募してくるような業界や企業へ高卒者が応募する場合には多少落とされてしまう覚悟が必要となってきます。
例えば大手企業や事務職などは大卒者が多く応募してくるため競争が激しいです。
もしそういった事情をよく知らないまま大卒の応募者の多い競争率の高いところへ応募した場合には、高卒者がなかなか内定をもらいづらくなってしまうことは仕方のないことにも関わらず「高卒者は不利なんだ」「高卒者は仕事を見つけにくいんだ」と感じてしまうことに繋がります。
しかし転職がかなり当たり前になってきており、人材不足に陥っている企業や業界も多いこの時代では高卒者が就職や転職に不利であったり仕事を見つけることができないなどということはなく、しっかり内定を獲得することができます。
しかし、「高収入で残業がなくて○○駅が最寄りで業界はこれで・・・」などと理想があまりにも高すぎると、十分就職や転職が可能な人材でもなかなか内定を獲得しにくくなってしまいます。
したがって絶対に譲れない条件を3つ以内に絞って求人や企業を探すことが大切です。何事もよくばってしまうのはよくありません。
たとえ現時点で100%理想の企業に入ることが叶わなくとも、そこで経験を積めばその先のキャリアアップにつながります。
ぜひ、仕事を見つけることができないのではないか、就職がしにくいのではないかなどと自分の学歴に悲観的にならずに就活に取り組んでいくことをおすすめします。
高卒でも稼げる仕事を探すことも必ずしも諦める必要はありません。
「高卒は就職・転職に不利」と思い込んでいるから
さて、上記の内容にも繋がってきますが、やはり物事は「できるかもしれない」と思って取り組むのと「できないかもしれない」と思って取り組む場合とでは圧倒的に効果が違います。
何度もお伝えしますが高卒者は就職・転職に不利であることはないため、「自分も就職・転職ができるかもしれない」「内定がもらえるかもしれない」と思いながら就活に取り組みましょう。高卒でも稼げる仕事はあると信じて突き進みましょう。
【高卒が就職・転職に不利とされる理由と改善策】
(1)企業が高卒に対してネガティブな印象を持っていることが多いから
→印象を変えるくらいのやる気をアピールしよう!
(2)仕事を選び過ぎているから
→絶対に譲れない条件を3つに絞ろう!
(3)「高卒は就職・転職に不利」と思い込んでいるから
→就職できる、転職できるという前提で就活を行おう!
もし高収入の求人への内定がもらえずに悩んでいる方や、一人では転職活動の方法がイマイチわからず困っている方は、繰り返しになりますが就・転職エージェントの利用が非常に便利です。
仕事探しのコツ3つ
高卒でも稼げるのは「実力主義」の職場!
厚生労働省の資料によると、平成28年度の高卒の初任給の平均は男性で約16万3千円、女性で15万7千円です。男女で差があるのが気になりますが、それよりも気になるのが、大卒の平均的な初任給との差です。
大卒の平均初任給ですが、男性で約20万5千円、女性で約20万円と、高卒の初任給よりもはるかに高く設定されています。
なので、高卒でも待遇や条件がいい職場を探すためには学歴よりも経験ややる気、成果を重視する実力主義のような業種を探してみましょう。高卒でも稼げる仕事のは実力主義であることが多いのです。
初任給は大卒と比べて低くなることはありますが、実力主義なので、成果により、高収入になる可能性が高いです。
ただ稼ぎたいからといって、稼げる業種や職種を求人を絞らずになんでも選んでしまうと上手く続けられない場合もあるので、しっかりやりたい仕事を決めた上に就職活動を進めていきましょう。
良く分からない場合には自分に合った求人を紹介してくれる専門のエージェントと相談するとスムーズに進みます。また、高収入もいいけど老後まで安定的収入がほしいと思う方は公務員を目指すことも方法としてあります。
高卒の転職を考えている方も公務員であれば市役所の環境局や水道局、土木局などの中途採用を行っている場合もありますので、同じ正社員の求人探しでも常に広範囲で情報収集をしましょう。
希望条件・待遇を明確にする
さて、高卒が就職や転職を行う前に必ずチェックしておいていただきたい項目があります。
まずは、希望条件を明確にしておくことです。自分がどんな仕事をしたいのか、どんな条件で働きたいのか、そういった希望条件を事前に整理しましょう。
やりたい業種や職種がはっきりと決まっている場合は、まず希望する仕事内容を明確にすると良いです。
例えば接客業務が好きで、販売の仕事をしたいのであれば、どんなものを売りたいのか、どういう層のお客さんに貢献したいのかなど、細かい部分を明確にしていきましょう。
またやりたい仕事がはっきりと決まっていない場合は、希望する待遇を先に明確にすると良いです。
例えば、夜勤ではなく日勤の仕事だとか、残業代がいくら働いても固定の「みなし残業」ではなく、働いた分だけしっかり残業代をもらえるなど、自分がどんな条件で働きたいかを決めておきましょう。
なお勤務地のエリアも希望条件のうちのひとつです。通いやすいところを見定め、使用したい交通機関などを決めてもいいでしょう。
希望条件に優先順位をつけておく
またここで注意しておきたいのが、希望条件には優先順位をつけておくことです。当コラムの最初の方では条件を3つ以内に絞るべきであると記載しましたが、その中でも優先順位をつけておくと便利です。
実際に仕事選びをしてみると、既卒の就職活動では、希望条件をすべてクリアする仕事が見つからないという場合もあります。そんなときのために、絶対に譲れない条件と、やむを得ない場合は譲歩してもいい条件を仕分けしておくのです。
ちなみに、この仕分けをしていくうちに自分でも気付かなかった性質や人生で重視していることが浮き彫りになってくることもあります。それによって仕事選びの失敗を防ぐことにも繋がります。
就職・転職活動は、自分探しの絶好のチャンスです。ぜひトライしてみましょう。
おわりに、「仕事探し」って実は難しくないんです
新たな環境に身を置こうと考えたとき、誰しも必ず「不安」と出遭うことになります。
本当に自分のやりたいことができるのか、よくない意味での「想像とのギャップ」はないだろうか、自分で務まる業務内容なのだろうか...。
「仕事探し」というものがとてつもなく難しいものに思え、孤独を感じている人もいるのではないでしょうか?
でも、「仕事探し」って実は難しくないんです!
仕事を決めるときに必要なのは「自分の良いところを武器に前向きにぶつかること」、言ってしまえばこれだけなんです。
「でも自分に良いところなんてないよ~…」なんて嘆いているそこのあなた!長所や強みは誰しも絶対にあります。可能性のある存在を否定するほどもったいないことはありませんよ。
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求職者の想いや理想を理解し、しっかりと寄り添うことを意識したうえでサポートすることを心掛けています!
関西大学法学部法学政治学科を2015年3月卒業し、大手金融に新卒として入社。
その後ベンチャー企業での部門責任者やIT企業でのカスタマーサクセスを経て国家資格キャリアコンサルタントを取得し現在はNexilでキャリアアドバイザーを務める。
資格