大型ドライバーはきつい?業務実態やメリット・向き不向きを解説
街中でよく見かけるトラックの大型ドライバーですが、実際の業務の詳細を知る人は多くないでしょう。
「トラックの運転が主な仕事なら、運転さえ慣れれば簡単じゃない?」と思うかもしれませんが、大型ドライバーの仕事はきついのが現実です。
しかし実際の業務を見ていないとどれだけきついのかは分かりにくいでしょう。
そこで本記事では、大型ドライバーの仕事がきつい理由、大型ドライバーの労働環境、きつくても大型ドライバーの仕事を続ける理由などについて解説します。
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大型ドライバーがきついと言われる理由
そもそもなぜ、大型ドライバーの仕事は「きつい」と言われているのでしょうか。まずは大型ドライバーの仕事が「きつい」と言われる理由をご紹介します。
拘束時間が長い
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の1つ目は、拘束時間が長いからです。
一般の企業で働く会社員の拘束時間は、平均8時間程度とされています。
1週間に40時間を超える労働は労働基準法で禁止されているため、週5日勤務の場合、1日の労働時間は8時間となります。
それに比べて、大型ドライバーの1日の拘束時間は、平均11〜13時間といわれています。
一般の会社員よりも3〜5時間長く拘束されるため、きついと感じやすいのが理由のひとつです。
拘束時間の割に給料が少ない
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の2つ目は、拘束時間の割に給料が少ないからです。
国土交通省の調査では、全職種の年間賃金の平均は490万円ですが、大型ドライバーの年間賃金の平均は447万円と、9%も少ないことが判明しています。
会社により固定給制のところもあれば、完全歩合制の会社、固定給+歩合制の会社もありますが、どの給与体系でも大型ドライバーは給料が低めです。
県外まで配達をするドライバーは給料が高いとも言われていますが、その分拘束時間も長いので肉体的な疲労はさらに大きくなります。
そのため、「収入が高い」などの満足感は得られにくく、きついと感じるのです。
肉体的な負担が大きい
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の3つ目は、肉体的な負担が大きいからです。
大型ドライバーは荷物を運ぶだけではなく、荷物をトラックへ積み、目的地で荷物を積み降ろすのも仕事です。
そして、荷物は50〜100kgほどの重いものもあるので、大型ドライバーの荷物の積み降ろしは肉体労働の中でも大変な力仕事なのです。
また、大型ドライバーのように長距離の運転が必要とされる職業では、厚生労働省から連続運転可能時間は4時間までと決められています。
4時間ごとに30分以上の休憩をとる必要がありますが、ほとんどの場合車内で休憩を取らざるを得ず疲れも取れにくいため、きついと感じるのです。
祝日や連休にも仕事が入りやすい
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の4つ目は、祝日や連休にも仕事が入りやすいからです。
大手企業で祝日や連休に生産がストップする企業は配送も止まるため、祝日や連休に仕事がないケースもありますが、曜日関係なく営業しているスーパーなどの配送を担当している場合、年末年始も関係なく配達があります。
そのため、世間のお休みとは関係なく仕事が入りやすいのが大型ドライバーです。
また、生産がストップしても別の部署などの配送の仕事に充てられることもあるため、祝日や連休に暇になる大型ドライバーはあまりいないと考えられます。
運送会社によっては休みのところもありますが、基本的には「世間的な休日にこそ働く仕事」と考えておいて間違いない業種と言えるため、周りが休んでいるときに仕事をするのが「きつい」と感じるのです。
事故を起こすリスクがある
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の5つ目は、事故を起こすリスクがあるからです。
大型ドライバーは他の業種よりも運転時間が長いため、必然的に事故に遭う確率が高くなります。
また、拘束時間が長くなり疲労が溜まってくると判断力も低下するので、事故を起こしやすくなる場合もあります。
それを防止するための休憩時間ですが、人手の少ない小さな運送会社では業務に追われて休憩時間が満足に取れず「きつい」と感じるのです。
家庭に時間を割きにくい
大型ドライバーが「きつい」と言われる理由の6つ目は、家庭に時間を割きにくいからです。
大型ドライバーは労働時間が長く連休にも仕事が入る可能性が高いため、休みの日も家族と出かける時間は作りにくくなります。
そのため、家族との泊まりがけでの遠出も難しく、連休を取ったとしても出勤後に連勤などのしわ寄せが来ることもあります。
長距離運転で帰りが深夜になれば家族が起きている時間にも帰れないので、家族との時間を作ることが難しく「きつい」と言われているのです。
最終的に仕事を奪われる?
近年では自動運転機能の研究が進み、トラックの長距離運転においても、遠隔操作で自動運転が可能になれば、人間が運転しなくてもよい時代が来るとも言われています。
まだまだ研究段階で、大型トラックの自動運転が実用化するまでは課題はあるものの、それほど遠い未来の話ではないと考えると、「これから大型ドライバーを目指してもきついだけで将来性はないのでは?」と心配になる人もいるのでしょう。
しかし、大型ドライバーがAI技術に頼るようになるのはまだしばらく先になると言われているため、これから大型ドライバーを目指してもすぐに職を失うことはありません。
大型ドライバーの仕事がきつい人の労働環境
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる理由を挙げましたが、たとえ肉体労働でも、祝日に仕事が入っても苦に思わない人もいます。
主に「きつい」と感じるのは、良好とはいえない労働環境が存在するためです。
では次に、大型ドライバーの仕事が「きつい」と思う人の労働環境について紹介します。
手積み手降ろしの作業がある
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる人の労働環境の1つ目は、手積み手降ろしの作業がある環境です。
大型ドライバーが運ぶ荷物には、当然重いものもあります。フォークリフトを使えればまだ楽ですが、手で積み降ろしをしなければいけないこともあるため、その場合は全身の筋肉を酷使します。
重いものを持ち運ぶ作業を避けたい人は、荷物の積み降ろしは手作業なのかフォークリフトなのかを確認しましょう。
高度な運転技術を求められる
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる人の労働環境の2つ目は、高度な運転技術を求められる環境です。
車は車体が大きくなればなるほど内輪差とリヤオーバーハングが起こりやすく、近くの車やバイクなどにぶつかって事故を起こす可能性が上がります。
また、大型トラックはマニュアル運転でクラッチ操作が必要なため、急な坂道での発進時には素早いクラッチ操作ができなければ後退してしまう距離が大きくなります。
後続の車の距離が近ければ衝突もあり得るため、大型ドライバーには常に素早い判断と的確な操作を求められるのです。
肉体的な負担が大きい
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる人の労働環境の3つ目は、肉体的な負担が大きい環境です。
やはり重い荷物の積み込み、積み降ろしの作業は大変な力作業になるため、肉体的な負担は大きくなります。
小休憩こそ挟みますが、4時間の運転と30分の休憩の繰り返し、そして重い荷物の積み降ろしの繰り返しとなるため、身体的疲労が溜まりやすく、肉体的に負担が大きいと感じやすいのです。
さらに運転中は同じ姿勢で身体が固定されるため、血液の巡りが悪くなりがちです。そして、仕事が終わったころには疲れが一気に押し寄せてくるため、労働環境が悪く「きつい」と感じる人もいるのです。
残業代の不払いがある
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる人の労働環境の4つ目は、残業代の不払いがある環境です。
もちろん、給料体制がきちんとしている会社もありますが、中には残業代が「みなし残業」で支払われるため、実際の残業時間よりも少ない時間分の残業代しか出さない運送会社もあります。
みなし残業は前年度の実績から計算したり、従業員一律で決まっていたりと様々ですが、実際の残業時間よりも少ない人が多いといわれています。
さらに、歩合制の会社は最初から残業代が支払われない場合もあります。このあたりは就業時に雇用契約書などに記載されていることが多いため、契約時にしっかりと確認するべきです。
もしも何も記載されていない場合は、時間外労働の場合の給料の有無、残業代の金額のパーセンテージなどを直接確認しましょう。
給料設定が低い
大型ドライバーの仕事が「きつい」と感じる人の労働環境の5つ目は、給料設定が低い環境です。
国土交通省の発表では、大型ドライバーは全職業平均から見て23%も労働時間が長く、所定外労働時間に至っては全職業平均と比べ200%も長いことが判明しています。
しかし年間賃金を見ると、大型ドライバーの年間賃金は全職業平均と比べて9%も低くなっています。
都心のドライバーや県外まで運送する大型ドライバーは、同じ業種内で見るとまだ給料が高い方ですが、県内運送のみのドライバーや地方のドライバーは基本給料設定が低いとされています。
大型ドライバーのリアルな声
全体的に改善するべき問題が多く、きついように感じられる大型ドライバーの世界ですが、実際に働いている大型ドライバーは自分の仕事や現状をどう感じているのでしょうか。
ここでは、仕事中の不安や大型ドライバーになってから変わったことなど、大型ドライバーのリアルな声をご紹介していきます。
トイレに間に合わない
県外への運送など長距離運転をする大型ドライバーは、日常的に高速道路も利用します。
平日はスムーズに運転できますが、大型連休になると高速道路は渋滞しやすくなり、トイレに間に合わない問題が発生します。
「サービスエリアに定期的に寄ればいいのでは」と思われるかもしれませんが、ドライバーには基本的に配達時間が決まっているため、道路が渋滞して遅れる可能性なども考慮すると、こまめにサービスエリアに寄ることは難しいのです。
そのため、特に長距離運転の多い大型ドライバーには、携帯トイレなどのトイレ対策が日頃から必要になります。
事故が怖い
トラックは普通自動車と違って、急ブレーキを踏んでもすぐには停車できません。そのため、歩行者や動物の飛び出し、周囲の車の動きなど、普段から運転時には細心の注意を払います。
しかし、自分ではいくら気を付けていても、事故を起こしたり、事故に巻き込まれたりする可能性は十分あります。
大型トラックはその車体の大きさと重さから、命にかかわる大きな事故に繋がる確率も非常に高いため、事故への恐怖心が強くなるのです。
煽り運転に慣れる
大型ドライバーは事故への恐怖心は強くなりますが、逆に煽り運転には慣れる傾向もあります。
なぜなら、大型ドライバーがスピードを出しすぎると、急ブレーキを踏んでもすぐには停車できないため、物理的に煽り運転に対処できないからです。
もちろん最初は気になるかもしれませんが、慣れてくれば煽り運転を気にしなくなります。
きつくても大型ドライバーを続ける理由
実際に大型ドライバーになっても、仕事内容が「きつい」と感じて辞める人は一定数います。しかし、大型ドライバーとして長く働き続けている人も大勢います。
そういった人々はなぜ大型ドライバーの仕事を「きつい」と感じていないのか、なぜ大型ドライバーを続けられているのでしょうか。ここでは、きつくても大型ドライバーを続ける理由を5つご紹介します。
運転によってお金を稼げるから
きつくても大型ドライバーを続ける理由の1つ目は、運転によってお金を稼げるからです。
車の運転が大好きな人にとって、大型ドライバーは「趣味でお金を稼げる仕事」と言っても過言ではありません。
細心の注意を払い続け、時間も守らなければならず、拘束時間も長いため気軽なドライブ気分とはいきませんが、大事な荷物を安心安全に運ぶ責任感をもって運転に臨む大型ドライバーもいます。
また、大型トラックの免許を持っている人の数も限られているため、大型ドライバーは希少な人材です。そのため、大型ドライバーは、給料が上がりやすい仕事と言えます。
実際に厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」を見ると、全産業の20代前半の平均給料は月額約21万円、40代前半の平均給料は月額約32万円です。
しかし、大型ドライバーの場合は20~29歳で月額33万8750円、40~49歳で月額37万3000円となっており、若いうちから稼げる仕事とされているのです。
参考:全日本トラック協会「2020年度版 トラック運送事業の賃金・労働時間等の実態」
人間関係のストレスがないから
きつくても大型ドライバーを続ける理由の2つ目は、人間関係のストレスがないからです。
大型ドライバーは荷物の積み降ろし以外は基本的にずっと車内で一人のため、会社員にありがちな派閥問題や上司のご機嫌伺いなど、人間関係で感じるストレスはほぼありません。
自分だけの空間で好きな音楽やラジオ番組は聴き放題ですし、休憩中に歌っていたとしても誰にも迷惑はかけません。
納品先の人と話すことはありますが、人間関係で悩むほど話し込むことは少ないため、対人関係に関しては非常に気楽なものがあります。
誰にも気を遣う必要がなく、人間関係のストレスがないのは大きなメリットです。
全国各地を回れるから
きつくても大型ドライバーを続ける理由の3つ目は、全国各地を回れるからです。
これは会社や運送物にもよりますが、大型ドライバーは自分の居住地域と離れた地域へ足を運ぶこともあります。
スムーズに運送が終われば帰りまでの時間は自由ですし、納品先との時間が合わず待ち時間が発生しても、その土地の美味しいものを食べて過ごしたり、近くに観光地があれば少し休憩がてら見に行ったりするくこともできます。
連休時期などはどこも混雑するためスケジュールが詰まることが多く、観光地を満喫できない場合もありますが、閑散期などでは時間の融通を利かせて遠出を楽しめる魅力もあります。
大型ドライバーは重宝されるから
きつくても大型ドライバーを続ける理由の4つ目は、大型ドライバーは重宝されるからです。
国土交通省の調査では、大型ドライバーは人手不足が年々深刻化しており、有効求人倍率は全職業平均の約2倍となっています。
近年では大型トラックの自動運転・AI化も考えられていますが、普通自動車でも普及していないため、実用化はまだまだ先の話で、大型ドライバーの人材需要は失われないとされています。
また、大型トラックを運転するには大型一種免許を取得している必要があります。
大型一種免許を取得するには年齢や免許経歴、視力など、必要な条件があるため、誰でもすぐに運転が可能なものではありません。
何度か試験を受ければ合格できる可能性はあるものの、簡単に取得できる免許ではないので、大型ドライバーの資格を持つ人の数は少なく、トラック業界では大変重宝されるのです。
労働環境が改善されつつあるから
きつくても大型ドライバーを続ける理由の5つ目は、労働環境が改善されつつあるからです。
厚生労働省は、『自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告知)』を令和4年12月23日に改正し、令和6年4月1日から適用することを発表しました。
拘束時間の短縮、休憩時間の徹底など、大型ドライバーの労働環境は行政によって少しずつ改善されている点もあります。
実現に向けてまだ課題は残っているものの、少しずつ環境がよくなってきたと感じて仕事を続けるドライバーが多いといわれています。
参考:全日本トラック協会「トラック運送業界の2024年問題について」
参考:厚生労働省「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準(改善基準告示)」
現在の実際の求人がどうなっているのか、確認したい方はこちらを参考にしてみてください。
関連記事:きついはずのトラック運転手を続けるのはなぜ?トラックを走らせる歓びとは
大型ドライバーのメリット・デメリットまとめ
きつい労働環境や大型ドライバーの声、続ける理由などをご紹介してきて、大型ドライバーのメリット・デメリットが見えてきました。
次に大型ドライバーのメリット・デメリットについて分かりやすくまとめていきましょう。
大型ドライバーのメリット
大型ドライバーのメリットは、様々な土地へ行き、その土地ならではの食べ物や観光地など、いろいろな体験を楽しめることが大きくあります。
事務所内での仕事のみでは息が詰まりやすくなりますが、大型ドライバーにはそれがありません。
また、全国の道路事情に詳しくなるため、旅行先などでも渋滞を回避しやすくなり、道に迷っての時間のロスが少なくなります。
さらに、企業によっては福利厚生がしっかりしているため、これまで「きつい」と感じる理由として挙げてきた給料や休日の少なさなどを感じないところもあります。
大型ドライバーのデメリット
大型ドライバーのデメリットは、力仕事による肉体的な負担が大きいことがあげられます。
特に重い荷物を手作業で降ろす会社では腰を痛めやすいため、身体への配慮は特に注意が必要です。
また、人手不足の会社では連休が取りにくく、家庭のある人は家族との外出や遠出がなかなかできません。
それ以外にも残業代の不払いや労働時間が長すぎるなど、会社によっては悪い労働環境におかれるので仕事と収入が見合わずきついと感じやすくなります。
大型ドライバーの「きつい」を軽減する方法
実際に「きつい」と感じたとき、大型ドライバーの人たちはどうしているのでしょうか。
大型ドライバーの「きつい」を軽減させるために、ドライバーが行っている工夫をいくつかご紹介します。
大型ドライバーの「きつい」を軽減させる方法の1つ目は、トラック内を自分の好きな仕様にカスタマイズすることです。
長距離ドライバーは何日も同じ車内にい続ける必要があるため、少しでもストレスなく仕事ができるように、多くのドライバーが車内を自分の好きなものでカスタマイズしています。
運転席横にひじ掛けやテーブルを設置したり、腰の負担軽減のためのクッションを置いたり、遮光カーテンをつけたり、内装を好きな柄のものに変えたり、ハンドルカバーを着けたりと、自由にカスタマイズが可能です。
また、長距離運転をする大型トラックには、運転席の頭上か後部に仮眠室となるスペースがあり、そこも自分だけの空間として使用することができます。リラックスできるものや、質の良い睡眠をとるための上質なマットレスを置く人もいると言われています。
大型ドライバーの「きつい」を軽減させる方法の2つ目は、配達先を満喫することです。
遠出であればあるほど普段の生活では食べないものや入れない温泉など、日常とは違ったものが楽しめます。
長時間の運転で蓄積した疲労をここで解消するのも重要なことです。
また、休息時間はとにかくしっかり眠る、こまめに休憩時間を取るなど、疲れを身体に溜めさせない工夫も必要となります。
最後に、大型ドライバーの「きつい」を軽減させる方法の3つ目は、仕事にやりがいと誇りを持つことです。
トラックに乗せた荷物は、誰かが必要としている大事なものです。「自分が運んでいるものは誰かの大切なものだ」「自分は誰かの役に立っているのだ」と思うと、大きなやりがいを感じやすくなります。
仕事にやりがいを感じられれば、どれだけ「きつい」と感じても「なんとか頑張ろう」と、自分自身を奮い立たせることができるかもしれません。
こういった工夫をしながら、大型ドライバーは仕事に打ち込んでいるのです。
きつくない大型ドライバーの仕事を探すコツ
次に、これから大型ドライバーになりたいと考えている方や、現状が「きつい」と感じている大型ドライバーの方に、きつくない大型ドライバーの仕事を探すコツをご紹介します。
あまりにきつい場合は転職もあり
現在大型ドライバーの仕事をしていて「きつい」と感じているのであれば、転職という選択肢もあります。
福利厚生が整った労働環境の良い会社も少なくありません。
賞与や手当などが支給されるか、残業代は「みなし」ではなく実労分全額支給されるか、運転免許以外に資格が必要な場合には会社で資格試験に対する補助はあるか、完全週休2日制が整っているか、独身であれば社内寮が完備されているかなど、細かく求人票でチェックしてみましょう。
上記の保証がなされている企業は労働環境に心配のない会社といえます。
きつくない大型ドライバーの仕事を探すコツ
仕事を探すのであれば、ハローワークや地域の求人誌など、総合的な媒体は多くあり、知名度が高いものも多いので一度はご覧になっているでしょう。
しかし総合的であるために大型ドライバーと関係のない求人も多く、そこから絞って探すと時間も手間もかかります。
ドライバー専門の求人サイト「ドライバーキャリア」であれば、掲載されているのはドライバーの仕事だけなので、自分の探したい条件が絞りやすく、希望の仕事が見つかりやすくなるのです。
Q&A
次に大型ドライバーが「きつい」と言われる理由に関するよくある質問をまとめました。
違法な働き方をする大型ドライバーが多いって本当?
国土交通省が行った調査では、全国の大型ドライバーの約40%の拘束時間が13時間を超えており、10%のドライバーが1週間で1日も休みがなかったという結果が出ています。
また、連続運転時間が4時間を超えるドライバーもいるとのことでした。
人材不足などで、厚生労働省から決められた労働時間を守り切れない企業があり、そうして働いている人がいるのも事実です。
大型ドライバーの割合でいえば半分には満たないものの、違法な働き方を強いられているドライバーは4割程度はいるというのが現実なのです。
参考:国土交通省「トラック輸送状況の実態調査結果(全体版)」
大型免許の取得難易度は高い?
大型免許の難易度は、自動車免許の中では高い方です。
車体が大きいため、気を付けなければならない点が多いのが理由ですが、複雑な操作が多い訳ではないので経験を積めば慣れていきます。
一発で試験に合格できるのは受験者の半分程度ですが、教習所に通い数回試験を受ければ90%程の人は合格するため、取るのが極めて困難な資格ではありません。
技能試験なので、受かるためにはとにかく運転に慣れることがポイントです。
大型ドライバーに向いているのはどんな人?
大型ドライバーに向いている人の第一条件は、車の運転が好きな人です。
車の運転に苦手意識のある人には向いていません。
また、地図を読むのが得意な人も大型ドライバーに向いています。
地図アプリなどがある時代でも、電波の入らない場所などでは地図を読む必要があり、大きい車体で道を間違えると戻るのに一苦労なルートもあるため、地図を読む能力は必須です。
また、人付き合いが苦手で一人で過ごすのが好きな人にも、一人で過ごす時間の長い大型ドライバーは向いています。
まとめ
今回は大型ドライバーの仕事のきつさについて解説しました。
大型ドライバーの仕事は確かに「きつい」と感じることは多いかもしれませんが、安定した収入と確かなやりがいを感じられる素晴らしい仕事です。
大型ドライバーへの就職を検討している場合は、ぜひ本記事を参考にして、大型ドライバーへの就職に挑戦してみてください。
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20代の転職に特化したアドバイザーが希望の条件や待遇をヒアリング、面接〜入職まで完全サポート。すべきことを順序立てて簡潔に伝えることで、迅速な転職を叶えます。履歴書の書き方やスケジュール管理まで一任でき、日常のキャパシティを大きく使うことなく環境を向上させることが可能です。求人件数:16,000件以上!
求職者の想いや理想を理解し、しっかりと寄り添うことを意識したうえでサポートすることを心掛けています!
関西大学法学部法学政治学科を2015年3月卒業し、大手金融に新卒として入社。
その後ベンチャー企業での部門責任者やIT企業でのカスタマーサクセスを経て国家資格キャリアコンサルタントを取得し現在はNexilでキャリアアドバイザーを務める。
資格