高卒はハローワークを利用すべき?高卒者がハロワを使うときの注意点も解説
「高卒で就職したいんだけど、ハローワークに行くべきなのかな」
「そもそも、高卒はハローワークを利用できるの?」
このようなお悩みはありませんか?
ハローワークは「失業者が行く場所」というイメージがありますが、フリーターや既卒など就職をしたことがない人も利用できる公的な職業安定所です。
この記事では就職活動を始める高卒者に向けて、ハローワークのサービス内容やハローワークを利用する際の注意点を解説します。
併せて、高卒者が就活を成功させるために活用したい就職支援サービスも紹介するので、ぜひご一読ください。
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20代の転職に特化したアドバイザーが希望の条件や待遇をヒアリング、面接〜入職まで完全サポート。すべきことを順序立てて簡潔に伝えることで、迅速な転職を叶えます。履歴書の書き方やスケジュール管理まで一任でき、日常のキャパシティを大きく使うことなく環境を向上させることが可能です。求人件数:16,000件以上!
1.高卒者もハローワークを利用できるの?
ハローワークは年齢や学歴・経歴に関係なくすべての求職者の雇用をサポートしているので、高卒の方も利用できます。
はじめて就職活動をする高卒者に向けて、ハローワークのサービス内容について紹介します。順に説明します。
(1)高卒者を採用する求人も保有している
ハローワークでは、求職者を対象に職業相談を行っています。
予約不要かつ無料で就職に関する相談ができるので、ハローワークを利用したい人は最寄りのハローワークの窓口に行ってみましょう。
「高卒を採用してくれる会社はあるのかな」と不安に思う人もいますが、ハローワークは全国の求人を多く保有しているため、「学歴不問」で採用する企業の情報もあります。
実際にハローワークインターネットサービスで求人を検索したところ、東京都で学歴・経験不問の事務職は2,800件以上、営業職は1,500件以上ヒットしました(2023年2月時点)。
ハローワークでは、高卒者の受け入れを行う企業の求人も多く扱っていることがわかります。
(2)高卒者向けの職業訓練がある
ハローワークでは、公的職業訓練の受講あっせんも行っています。
職業訓練とは、希望する仕事に就くために必要なスキルや知識などを習得する制度です。
職業訓練には、雇用保険受給者を対象とする「公共職業訓練」と、雇用保険を受給できない求職者を対象とする「求職者支援訓練」があり、求職者支援訓練の中に学卒者訓練があります。
学卒者訓練には事務科、機械加工科、自動車整備科、木造建築科、電子情報技術科などさまざまな訓練科があり、1~2年で仕事に役立つ技術を身に付けることができます。
学卒者訓練を受けた人の令和3年度の就職率は96.5%と非常に高く、目指したい仕事が明確にある人は活用したい制度です。
学卒者訓練は基本的に有料ですが、一定の要件を満たす人は「技能者育成資金融資制度」が利用できるので、詳しい内容はこちらを参照ください。
また、訓練実施校によっては「授業料等減免制度」が設けられていることもあるので、まずはハローワークに相談してみましょう。
職業訓練については、以下の記事も参考にしてください。
(3)高卒者は若者向けのハローワークがおすすめ
「ハローワークの利用者は年齢が高いから行きにくい」と不安に思う人は、若者向けのハローワークの利用がおすすめです。
ハローワークには「新卒応援ハローワーク」や「わかものハローワーク」といった専門窓口があります。
新卒応援ハローワークは、在学中の学生だけでなく学校を卒業しておおむね3年以内の人を対象としたハローワークで、わかものハローワークは35歳未満の人を対象とするハローワークです。
どちらも就職支援を専門とする就職支援ナビゲーターが担当者制で個別に支援をしています。
同じ担当者に就職活動の進め方から応募書類の相談までできるので、はじめて就職活動をする高卒者でも安心して利用できる点がメリットです。
利用者の年齢層も近いので、通常のハローワークよりずっと利用しやすいでしょう。
2.高卒者がハローワークを活用する際に注意したいこと5選
これからハローワークを利用したい高卒者に向けて、注意したい点を以下5つ紹介します。
順に解説します。
(1)通常のハローワークは担当者制ではない
前述の若者向けのハローワークとは異なり、通常のハローワークの職業相談は担当者制ではありません。
つまり、職業相談はその時に空いている相談員が対応するため、相談員が毎回変わる可能性が高くなります。
求職者の希望条件や相談内容は職員に共有されているものの、求職者の考え方や性格などまでは知らないため、「前の職員は良かったけど、今回はイマイチ…」と思ってしまうケースも考えられます。
担当者制を希望する人は、若者向けのハローワークや転職エージェントなどを利用しましょう。
(2)相談員によって対応が異なることがある
相談員によって対応の質にばらつきがあることも、ハローワーク利用の注意点です。
ハローワークの相談員は非正規が多く、中には事務的な対応をする職員や高卒者の就職事情に疎い職員も存在します。
そういった職員に当たると、就活をどう進めたらいいのかわからないまま相談が終わったり、希望条件を聞かれても条件の決め方からわからなくて困ってしまったりするケースがあります。
高卒者に寄り添ったアドバイスをする職員もいますが、そうでない職員も一定数いることを頭に入れておきましょう。
職業相談については、以下の記事も参考にしてください。
(3)自主的に行動する必要がある
ハローワークは、求職登録をしても自分から動かなければサポートを受けられません。
前述のとおり、ハローワークの相談員は就活に関するプロではないので、求職者が何に困っているかまではわからず、質問されなければ答えない相談員がほとんどです。
そのため、「そもそも何から相談したらいいのかな」「応募書類はこれでいいのかな」と悩んでも、自分から具体的に聞かなければ解決できません。
また、ハローワークは求人を多く保有していますが、求人票以上の情報は持っていないことが多いので、業界研究や企業研究などは自分で行う必要があります。
ハローワークを利用する際には、積極的に質問をする・自主的に情報収集をするといった姿勢が求められます。
(4)自分に合う企業を見つけにくい可能性がある
ハローワークでは、企業の内情や企業が求めている人材などの情報を持っていないため、求職者と企業がマッチしているかどうかまでは見てくれません。
たとえば、仕事内容が簡易な経理で資格や経験不問だったので応募したが、入社すると簿記の知識が必要だった、全員が資格に挑戦する雰囲気だった、といったことからギャップを感じたケースがあります。
このようにハローワークで紹介される企業は、あくまでも希望条件に近い求人であって、自分の適性に合っているかどうかはわからないのです。
そのため、ハローワークで応募したい求人を見つけた場合は、求人票だけでなく企業のWebサイトや口コミサイトもチェックするようにしましょう。
(5)ブラック企業の求人もある
ハローワークは無料で求人掲載できること、求人掲載の審査がそれほど厳しくないことなどから、ブラック企業求人が紛れている可能性があります。
相談員も求人票以上の情報を持っていないことがあるので、ブラック企業と気づかずに求職者に紹介するケースもあるようです。
ハローワークで求人を探す時は、労働条件の詳細や求人掲載履歴まで必ず自分で確認しましょう。
企業の見極め方は、以下の記事をご参照ください。
3.就職活動を成功させたい高卒者は転職エージェントに相談しよう!
前章で紹介したとおり、ハローワークの利用には注意すべき点もあり、ハローワークだけで就職活動を進めるのはリスクがあります。
最後に、高卒者がより良い就職をするために活用したい転職エージェントについて解説します。
順に説明します。
(1)転職エージェントとは
転職エージェントとは、就職や転職を考えている人と人材を求めている企業の橋渡しをする民間企業のことです。
企業に対しては、一般的な労働条件だけでなく企業風土や細かい仕事内容、人材に求める経験・スキルや人物像なども細かく調査したうえで求人情報を扱っています。
就職・転職を考えている人に対しては、職業相談から求人紹介、選考対策、交渉代行など入社までサポートしています。
(2)転職エージェントでできること
転職エージェントでできることは以下があげられます。
- 就職活動の進め方の相談
- 自己分析・長期のキャリアプランなどのアドバイス・サポート
- 自分に合った求人紹介
- 応募先企業に合わせた選考対策
- 応募先企業への推薦状を作成
- 面接日や入社日などの日程調整の代行
- 年収など労働条件交渉の代行
仕事探しから内定獲得まで求職者を無料で支援する点はハローワークと同じですが、求職者の人柄など履歴書だけではわからない推薦状の作成や、企業との交渉代行などは転職エージェントならではのサービスです。
また、キャリアアドバイザーは就職に関する豊富な知識を持っているので、求職者一人ひとりに寄り添ったアドバイスや企業に合わせた選考対策などを受けることができます。
(3)転職エージェントをおすすめする理由
ハローワークと転職エージェントの最も大きなちがいは、求人と相談スタッフの質です。
転職エージェントは企業の内情まで把握したうえで求人を取り扱うので、ハローワークほど大量の求人は保有していませんが、一定のレベル以上の企業の求人が集まっています。
また、ハローワークは無料で求人掲載できますが、転職エージェントの場合は採用が決まった際に企業が手数料を支払う必要があります。
そのため、採用にコストがかかってでも人材を求めている、熱意のある企業や人材にしっかりとコストをかけることのできる企業の求人がほとんどです。
さらに、転職エージェントでは就職・転職に精通したスタッフをそろえているため、一般的な職業相談に加えて業界動向や仕事の適性などの相談でも的確なアドバイスがもらえます。
これから就活をする高卒者は、長く働ける自分に合った企業を見つけることが大切です。
労働条件だけでなく、自分に最適な企業を見つけるためには、求人と相談員の質が高い転職エージェントの利用が必要不可欠といえます。
まとめ
この記事では、高卒者に向けてハローワークのサービス内容や利用の際の注意点を紹介しました。
ハローワークは豊富な求人数を保有しており、職業訓練の受講あっせんや若者向けの窓口の設置など高卒者向けのサービスも行っています。
しかし、求人や相談員の質にばらつきがあるため、求職者は明確な就職軸をもち、自主的に動く必要があります。
就職や転職の経験がほとんどない高卒者は、「何からすればよいのかわからない…」と悩んでいるケースも少なくありません。
そのため、高卒者はハローワークだけでなく、就職や転職を一からサポートし、求職者に合った求人を紹介してくれる転職エージェントの活用がおすすめです。
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求職者の想いや理想を理解し、しっかりと寄り添うことを意識したうえでサポートすることを心掛けています!
関西大学法学部法学政治学科を2015年3月卒業し、大手金融に新卒として入社。
その後ベンチャー企業での部門責任者やIT企業でのカスタマーサクセスを経て国家資格キャリアコンサルタントを取得し現在はNexilでキャリアアドバイザーを務める。
資格